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熱中症警戒アラートが出ている朝でも、会社から何も連絡がなければ「いつもどおり出勤するしかない」と考えてしまいます。けれど、駅まで長く歩く、炎天下で電車やバスを待つ、屋外や空調の弱い場所で働く人にとって、猛暑は単に不快な天気ではなく健康に関わる問題です。
一方で、アラートが出たら会社が必ず休みになるという一律の制度もありません。この記事では、出勤するか迷ったときに、気合いや職場の空気ではなく、暑さ・移動・仕事内容・体調を基準に判断する方法を整理します。
結論:アラートだけでなく「安全に移動し、働けるか」で判断する
| 状況 | 先に取る行動 |
|---|---|
| 通勤だけで長時間屋外にいる | 在宅勤務・時差出勤・移動手段の変更を相談する |
| 屋外や高温多湿の場所で働く | WBGT、休憩、水分、緊急時の連絡手順を確認する |
| 頭痛・吐き気・めまい・異常な発汗がある | 出勤や作業を続けず、涼しい場所へ移動して周囲へ伝える |
| 対策を相談しても「全員来ている」で終わる | 指示と相談内容を記録し、社内外の相談先を検討する |
判断の中心は「暑いから行きたくない」ではありません。自宅から職場まで安全に移動できるか、職場で暑さを避けられるか、体調悪化時に止められるかです。
熱中症警戒アラートでも会社が自動的に休みになるわけではない
環境省の熱中症予防情報サイトでは、熱中症警戒アラートを、気温が著しく高くなり健康被害が生じるおそれがあるときに予防行動を促す情報として案内しています。さらに熱中症特別警戒アラートの説明では、対策を徹底できない場合、管理者が運動・外出・イベントの中止、延期、変更やリモートワークへの変更を検討することにも触れています。
ただし、アラートは個々の企業を一律に休業させる命令ではありません。だからこそ会社任せにせず、自分の通勤条件や仕事内容を具体的に伝える必要があります。
2025年6月から職場の熱中症対策は強化されている
厚生労働省は、2025年6月1日から改正労働安全衛生規則を施行しました。熱中症のおそれがある作業について、事業者には、症状がある人を早く見つける報告体制、重篤化を防ぐ対応手順、その周知が求められます。詳しくは厚生労働省の施行通達で確認できます。
この改正を「暑い日はすべて休みになる法律」と受け取るのは正確ではありません。しかし、高温環境で働くのに、具合が悪くなったときの連絡先も離脱手順も決まっていない状態を当然とする理由にもなりません。
猛暑日の出勤で分けて考えたい2つの危険
1.職場へ着くまでの危険
オフィスが冷房完備でも、自宅から駅まで20分歩く、混雑したホームで待つ、外回りがあるなら、通勤中の負担は消えません。会社には「暑いです」だけでなく、「徒歩区間が往復40分ある」「最寄りのバス停に日陰がない」「持病や服薬がある」など、危険が生じる場所と時間を伝えます。
2.職場に着いてからの危険
屋外作業、倉庫、厨房、工場、空調の弱い事務所では、出勤できたことと安全に働けることは別です。飲み物を各自で用意するだけでなく、暑さ指数の確認、休憩場所、作業中断の基準、体調不良者を一人にしない手順まで確認します。
休む・在宅勤務・時差出勤を相談するときの伝え方
感情だけでなく、予報、移動条件、体調、代替案を一通にまとめると相談しやすくなります。
本日、熱中症警戒アラートが発表されており、自宅から駅までの徒歩移動と屋外での待ち時間に危険を感じています。業務は自宅から対応可能ですので、在宅勤務への変更を相談させてください。難しい場合は、気温が下がる時間帯への時差出勤を希望します。
すでに体調が悪い場合は、代替案より体調を優先します。「頭痛と吐き気があり、安全に移動できないため本日は休みます。受診後に状況を連絡します」のように、症状と結論を先に伝えます。
「みんな出勤している」と言われたときに確認すること
- 在宅勤務や時差出勤を使えない具体的な理由
- 通勤経路と担当業務に応じた安全対策
- 作業を中断する基準と、体調不良時の連絡先
- 欠勤、有給休暇、会社判断による休業の扱い
- その日の指示を誰が出したか
欠勤や賃金の扱いは、本人が休む場合、会社が休業を命じる場合、交通機関の停止など外部要因の場合で異なります。「危険だから休むなら必ず有給」「会社命令なら必ず全額支給」と決めつけず、就業規則と会社の回答を確認してください。
この会社で働き続けるか考え直したいサイン
- 体調不良を申告しても作業を止めさせない
- 在宅でできる業務でも理由なく出勤だけを求める
- 熱中症対策を個人の水分補給だけに任せる
- 倒れた人を責め、再発防止を行わない
- 相談した人を評価や配置で不利に扱う
一度の判断ミスと、危険を伝えても繰り返し無視する職場は分けて考えます。後者なら、天候の問題というより、安全より出勤を優先する組織の問題です。
災害・体調不良時の出勤をあわせて確認する
天候ではなく会社の姿勢に違和感が残ったら
すぐ退職を決めなくても、次の職場で譲れない条件を整理することはできます。在宅勤務の運用、緊急時の連絡基準、有給休暇の取りやすさ、安全衛生体制を求人票や面談で確認してください。
相談先ごとの違いは、転職サービスの選び方|自分に合う相談先を3つの軸で整理でまとめています。登録を急ぐ記事ではなく、まだ迷っている段階、求人を見たい段階、応募を進めたい段階に分けて選べます。
よくある質問
熱中症警戒アラートが出たら会社は休みですか?
アラートだけで会社が一律に休業する仕組みではありません。業務内容、通勤経路、職場の暑さ、体調を踏まえ、在宅勤務や時間変更を具体的に相談します。
体調が悪くても出勤するよう言われました
症状がある状態で無理に移動や作業を続けないでください。涼しい場所へ移り、周囲へ連絡し、自力で水分を取れない、反応がおかしいなど重い症状があれば救急要請を含めて判断します。
まとめ
猛暑日の出勤は、アラートの有無だけでなく、安全に通勤できるか、職場で適切な対策を取れるか、体調不良時に止められるかで判断します。予報と自分の条件を具体的に伝え、在宅勤務・時差出勤・休暇を相談してください。危険を伝えても出勤だけを優先する対応が繰り返されるなら、働き方や職場そのものを見直す理由になります。














