男性が育休を取ること自体は以前より知られるようになりました。それでも、復帰すると「休んだ分を取り戻して」「次は周囲を優先して」といった空気を感じ、家庭では育児の中心でいることを求められ、両方の間で消耗する人がいます。
育休を取れたことと、復帰後も今の会社で働き続けられることは別です。この記事では、男性が育休復帰後に辞めたいと感じる理由を整理し、退職を急ぐ前に確認したい制度・家族との話し合い・転職の条件をまとめます。
結論:育休取得への感謝と、今後の働き方は分けてよい
会社が育休取得を認めてくれたことに感謝していても、復帰後の勤務が家族の生活と合わないなら見直して構いません。育休を取ったから会社へ長期間残らなければならないという一律の決まりはありません。
ただし、疲れが強い時期に勢いだけで退職すると、家計や保育の負担が増えることがあります。まず「何が変われば残れるか」「会社を変えなければ解決しないことは何か」を分けます。
男性が育休復帰後に辞めたくなる4つの理由
1.復帰直後から長時間労働へ戻される
復帰した途端に残業、出張、急な呼び出しが元通りになれば、育休中に作った育児分担は続きません。「男性は仕事を優先するもの」という前提が残る職場では、制度があっても使い続けにくいことがあります。
2.育休を取ったことへの嫌味や評価不安がある
重要な仕事から外される、昇進への影響をにおわされる、周囲から負担を強調されると、復帰後の居場所を失ったように感じます。育児休業の取得を理由とする不利益な取扱いは禁止されています。気になる発言や配置変更は、日時・相手・内容を記録しておきます。
3.家族内では復帰後も育児の中心を担っている
男性の育休は、取得日数だけでは家庭の負担を解決しません。復帰後も送迎、夜間対応、家事を多く担いながら、会社ではフル稼働を求められれば生活は回らなくなります。家族内の分担を責任論にせず、時間帯と具体的な作業で見直します。
4.育休中に仕事中心の生き方へ違和感を持った
子どもと過ごす時間が増えたことで、通勤や残業を前提とする働き方へ戻りたくないと感じることがあります。それは一時的な気の迷いとは限りません。今後何を優先したいのかが明確になったなら、職場を選び直す基準になります。
退職前に確認する4項目
- 勤務条件:残業免除、時短、フレックス、在宅勤務、異動で負担が変わるか
- 家族の生活:送迎、夜間対応、家事、急な発熱時の担当を具体的に分けられるか
- 家計と保育:退職後の収入、健康保険、年金、保育園の就労要件を確認したか
- 次の職場:育児との両立を面接の確認項目にできているか
男性の育休制度や産後パパ育休、給付金の基本を確認したい場合は、男性の育休はいつから何日取れる?会社への伝え方まで解説を先に確認してください。
会社へ相談するときは、希望条件を具体化する
残る余地があるなら、「育児との両立が難しい」だけで終わらせず、「週2日の在宅勤務」「保育園送迎のため17時退勤」「当面の出張免除」など、必要な条件を具体的に伝えます。実現できるか、いつ回答されるかを確認します。
育休取得を理由とする不利益な取扱いが疑われる場合は、すぐに退職だけを選ばず、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)や総合労働相談コーナーへ相談できます。
転職するなら「育児に理解がある」以外を確認する
求人票の「育児に理解あり」だけでは、実際の働き方は分かりません。男性の育休取得実績だけでなく、平均取得日数、復帰後の残業、子どもの急病時の休暇、在宅勤務の利用条件、管理職の利用例まで確認します。
| 確認項目 | 聞き方の例 |
|---|---|
| 残業 | 繁忙期を含む月平均と、突発残業の頻度 |
| 在宅勤務 | 入社直後・試用期間中も利用できるか |
| 急な休み | 子どもの体調不良時に使える休暇と申請方法 |
| 育休後の働き方 | 復帰後の配置・評価・実際の利用例 |
性別にかかわらず、復帰後すぐ辞めたい気持ちと手続きを整理したい場合は、育休復帰後すぐ辞めたい|退職・転職の前に確認する5つのことも参考にしてください。
まとめ:家庭を優先することと、仕事を諦めることは同じではない
男性が育休復帰後に辞めたいと感じる背景には、長時間労働、評価不安、家庭内の負担、価値観の変化があります。まず条件変更で解決する問題かを確認し、難しければ家族の生活に合う職場を探します。
育休を取った事実に縛られて働き方を決めるのではなく、これから家族と自分が続けられる基準で選び直すことが大切です。














