ワールドカップのサッカー日本代表戦は、できればリアルタイムで見たいものです。FIFAワールドカップ2026も、日本代表戦の時間によっては「朝から仕事なのに、見たい試合がある」と悩む人が出てきます。
ただ、平日の朝や勤務時間と重なりそうだと、「サッカー観戦で会社を休むのは非常識なのでは」「会社を休んだら辞めさせられるのでは」と不安になりますよね。
結論から言うと、ワールドカップの日本代表戦を見るために会社を休むこと自体が、すぐに解雇や退職につながるわけではありません。問題になりやすいのは、サッカー観戦そのものではなく「休み方」です。
この記事では、会社を休んだら辞めさせられる可能性、有給や午前休を取るときの現実的な考え方、やってはいけない休み方、そして休みにくい職場との向き合い方まで整理します。
ワールドカップを見るために会社を休んだら辞めさせられる?
事前に有給や午前休を申請して休むなら、それだけで辞めさせられる可能性は低いと考えてよいです。
有給は本来、私用で使える休暇です。家族の予定、役所の手続き、旅行、休養、趣味の予定など、理由は人によって違います。サッカー日本代表の試合をリアルタイムで見たいから有給を取る、という使い方も、休暇の使い道として特別におかしいものではありません。
ただし、「いつでも絶対に希望どおり休める」とまでは言い切れません。会社の繁忙期、同じ日に休む人が多い日、少人数のシフト、重要な会議や締切がある日などは、調整が必要になることがあります。
大事なのは、理由よりも段取りです。早めに申請する。必要な仕事を前日までに片づける。自分が休む時間に困る人がいないか確認する。ここを押さえれば、現実的には安全寄りの休み方になります。
逆に、無断欠勤や嘘の体調不良、直前の強引な休み方はリスクがあります。会社から見れば、サッカー観戦が悪いというより、勤務上の信頼を崩す行動に見えやすいからです。
FIFAワールドカップ2026の日本代表戦は、仕事と重なる?
2026年6月12日時点で確認できるFIFAワールドカップ2026のグループF日程では、日本代表はオランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦予定です。
日本時間で見ると、特に仕事と重なりやすいのは、月曜早朝のオランダ戦と、金曜朝のスウェーデン戦です。チュニジア戦は日曜昼のため、一般的な平日勤務とは重なりにくい時間帯です。
日程の目安は次のとおりです。
- 2026年6月15日(月)5:00 日本時間:オランダ vs 日本
- 2026年6月21日(日)13:00 日本時間:チュニジア vs 日本
- 2026年6月26日(金)8:00 日本時間:日本 vs スウェーデン
月曜5時開始なら、試合を最後まで見ると出勤準備や通勤時間にかかりやすくなります。金曜8時開始なら、始業時刻とそのまま重なる人も多いはずです。
つまり、「仕事を休みたい」と感じる人が出るのは自然です。午前休で済む人もいれば、通勤時間や勤務形態によっては有給を1日取った方が落ち着く人もいます。
ワールドカップ観戦で休みたいときの現実的な休み方
同じ「会社を休む」でも、職種や立場によって現実的な休み方は変わります。ここでは、無理の少ないパターンを分けて整理します。
パターン1|サッカー好きを公言しているなら、堂々と有給を申請する
普段からサッカー好きを公言している人なら、変に隠すよりも自然に伝えた方が話が早いことがあります。
「ワールドカップを見たいので、6月26日は午前休をいただきたいです」「日本代表戦をリアルタイムで見たいので、有給を申請します」といった伝え方でも、業務調整ができていれば不自然ではありません。
もちろん、言い方は職場の雰囲気に合わせてよいです。雑談で理由を話すのと、正式な申請理由に細かく書くのは別に考えて構いません。申請上は「私用のため」で十分な会社も多いはずです。
大切なのは、堂々とすることと、周囲への配慮をセットにすることです。観戦理由を話すなら、そのぶん「前日までにここまで終わらせます」「当日の午前中はこの人に共有しています」と添えられると、印象はかなり変わります。
パターン2|サッカー好きを公言していないなら、「私用のため」で伝える
サッカー観戦の理由を無理に言う必要はありません。有給の理由を細かく説明したくないなら、「私用のため」「予定があるため」で十分です。
むしろ、嘘の体調不良を作るより、理由を細かく言わない方が安全です。体調不良と言って休むと、後から話の整合性を気にしなければならなくなります。
「私用のため、6月26日の午前休を申請します」「予定があるため、6月15日は有給を取得したいです」と伝えれば、必要以上に自分の趣味を説明しなくて済みます。
職場によっては理由欄に具体的な内容を書かせる空気があるかもしれません。その場合も、まずは社内ルールの範囲で「私用」と書けるか確認してみてください。
パターン3|デスクワーク・在宅勤務なら、業務調整をして午前休を取る
デスクワークや在宅勤務の人は、比較的調整しやすいことがあります。特に金曜朝の日本代表戦は、午前休にして午後から働く形が現実的です。
前日までに必要な仕事を片づけ、当日の朝に対応が必要な連絡や会議がないか確認しておきます。会議があるなら日程変更できるか、代理で出られる人がいるかを早めに相談します。
在宅勤務だからといって、勤務時間中にこっそりテレビ観戦するのはおすすめしません。業務中に集中できない状態になるなら、最初から午前休として切り分けた方が気持ちも楽です。
「観たいけれど仕事も気になる」という状態で中途半端に働くより、休む時間と働く時間を分けた方が、結果的に誠実な対応になりやすいです。
パターン4|接客・福祉・医療・工場などのシフト職は、早めに相談する
接客、福祉、医療、工場、警備、物流などのシフト職は、自分が休むことで現場の人数に影響しやすい働き方です。
この場合、直前の有給申請は周囲の負担になりやすくなります。見たい試合の日程が分かっているなら、できるだけ早めに相談するのが安全です。
「この日は午前だけ休みたい」「可能ならこの日を休みにしてほしい」と、シフト作成前に伝えられると調整の余地が広がります。代わりに別の日へ出勤できるなら、その提案も現実的です。
シフト職では、「有給を取ること」よりも「現場の人数が足りなくなること」が問題になりがちです。早めに伝えるだけで、同じ休みでも受け止められ方は大きく変わります。
パターン5|管理職・責任者は、代わりに判断できる人を決めておく
管理職や現場責任者の場合、休むこと自体よりも、自分が抜けたときに判断が止まらないかが大切です。
当日の朝に承認が必要なもの、クレーム対応、取引先への返答、シフト判断など、自分しか分からない仕事がないかを先に洗い出しておきます。
休むなら、「この件はAさんに共有済み」「緊急時はこの基準で判断してください」と、代わりに判断できる人を決めておくと安心です。
部下や同僚に負担を丸投げする形になると、たとえ有給でも不満が残りやすくなります。責任の引き継ぎまで整えて休むことが、管理職にとっての現実的な休み方です。
ワールドカップ観戦で会社を休むときにやってはいけないこと
ワールドカップ観戦のために休むこと自体より、避けたいのは信頼を落とす休み方です。ここを外さなければ、必要以上に怖がらなくて大丈夫です。
注意1|無断欠勤する
一番避けたいのは無断欠勤です。
観戦目的かどうか以前に、連絡なしで出勤しないことは職場の信頼を大きく損ねます。周囲は急に仕事の穴を埋めることになり、シフト職や少人数の職場では特に影響が大きくなります。
一度の無断欠勤だけで直ちに解雇と決まるわけではありませんが、注意や評価低下につながる可能性はあります。繰り返せば、より重い問題として扱われやすくなります。
注意2|嘘の体調不良で休む
当日に「体調不良です」と言って休む方法も、できれば避けたいところです。
本当に体調が悪いなら休むべきです。ただ、元気なのに体調不良と嘘をつくと、後から不自然になりやすいです。試合の話題が職場で出たとき、SNS投稿を見られたとき、同僚との会話でつじつまが合わなくなることがあります。
嘘を重ねるより、事前に有給や午前休として申請する方が安全です。理由を言いたくないなら「私用のため」で足ります。
注意3|直前に強引に休もうとする
見たい試合が分かっているのに、前日や当日に強引に休もうとすると、トラブルになりやすくなります。
特にシフト職や現場職では、代わりの人を探す時間が必要です。直前の申請では、会社側も調整しきれないことがあります。
もちろん、急な体調不良や家庭事情は別です。ただ、ワールドカップの日程は事前に分かるものなので、観戦したいなら早めに動く方が現実的です。
注意4|引き継ぎをしないまま休む
休むことより、周囲が困る状態にしてしまうことが問題です。
当日の会議、納期、問い合わせ対応、シフト上の役割など、自分が休むことで止まりそうなものは前もって共有しておきます。
最低限、「どこまで終わっているか」「誰に何をお願いしているか」「急ぎの場合はどこを見ればよいか」を残しておくと、休みやすさはかなり変わります。
注意5|嘘をついた状態でSNSに観戦投稿する
体調不良と言って休んだのに、SNSに観戦投稿をするのは危険です。
本人は軽い投稿のつもりでも、職場の人に知られたときには「嘘をついて休んだ」と受け止められやすくなります。試合の感想を投稿したいなら、事前申請で堂々と休む方が安全です。
SNSに何を書くかは自由ですが、仕事を休んだ日の投稿は思った以上に見られることがあります。余計な不安を増やさないためにも、休み方と発信の整合性は意識しておきたいところです。
有給を取りづらい職場なら、働きやすさを見直すきっかけになる
ワールドカップを見たいから会社を休むこと自体が、悪いわけではありません。趣味や楽しみのために有給を使うことに、必要以上に罪悪感を持たなくて大丈夫です。
もちろん、職場に迷惑をかけない配慮は必要です。早めに申請する。引き継ぎをする。シフトや会議への影響を確認する。このあたりを整えることは、社会人として自然な段取りです。
そのうえで、正しく申請しているのに強く責められる、理由をしつこく聞かれる、趣味のための有給を笑われる、休むたびに罪悪感を持たされる。そういう職場なら、今回のワールドカップをきっかけに「この会社は休みやすい職場なのか」を見直してもよいかもしれません。
ただし、ワールドカップだけを理由に、すぐ退職を決める必要はありません。まずは休暇の取りづらさが一時的なものなのか、いつも同じように起きているのかを分けて考えるのが落ち着いた見方です。
休みづらさが続いていて、心身の疲れも強いなら、別記事の仕事を辞めたいほど疲れた人へも参考にしてみてください。辞めるかどうかの前に、自分の状態を守る視点が必要な場面もあります。
ワールドカップ観戦と有給に関するよくある質問
- Qワールドカップを見るためと正直に言う必要はある?
- A
必ず正直に言う必要はありません。有給申請では「私用のため」「予定があるため」で足りる場面が多いです。
普段からサッカー好きを公言していて、職場の雰囲気も悪くないなら、雑談として「日本代表戦を見たいので午前休にします」と話しても自然です。ただし、正式な申請理由まで細かく書く必要があるかは、会社のルールに合わせて判断してください。
- Q当日に体調不良で休んだら問題になる?
- A
本当に体調が悪いなら、無理に出勤せず休むべきです。
ただ、元気なのに体調不良と嘘をついて休むのはおすすめしません。後から観戦していたことが伝わると、サッカー観戦そのものより「嘘をついたこと」が問題になりやすいからです。観戦目的なら、できるだけ事前に有給や午前休を申請する方が安全です。
- Q有給を断られたらどうすればいい?
- A
まずは、断られた理由を確認してください。人員不足、同じ日に休む人が多い、重要な会議や締切があるなど、調整が必要な事情があるかもしれません。
有給は原則として労働者が時季を指定できますが、事業の正常な運営が妨げられる場合には、会社が別の日への変更を求めることがあります。納得できない場合は、人事や労働局の総合労働相談コーナーなどに相談する選択もあります。
- Q午前休だけ取るのはあり?
- A
午前休で済むなら、かなり現実的です。特に日本時間の朝にキックオフする試合は、午前休にして午後から出勤する形が合いやすい人も多いはずです。
ただし、会社に半日有給の制度があるかは確認が必要です。半休制度がない場合は、1日有給や時間単位年休など、社内制度に沿って調整することになります。
- Qサッカー観戦で会社を休むのは非常識?
- A
事前に有給を申請し、業務調整もしているなら、非常識と決めつける必要はありません。
有給は仕事だけでなく、生活や休養、家族の予定、趣味のためにも使うものです。問題になるのは、サッカー観戦そのものではなく、無断欠勤や嘘の欠勤、引き継ぎ不足などの休み方です。
まとめ
ワールドカップの日本代表戦を見るために会社を休むこと自体が、すぐに問題になるわけではありません。FIFAワールドカップ2026の日本代表戦は、平日朝や勤務時間に重なりやすい試合もあるため、「リアルタイムで見たいけれど仕事を休みたいと言っていいのか」と悩むのは自然です。
大事なのは、無断欠勤や嘘ではなく、事前に有給や午前休として申請することです。職種や立場によって必要な配慮は変わりますが、早めの相談、業務調整、引き継ぎができていれば、現実的には安全寄りの休み方になります。
きちんと申請しているのに強く責められるなら、それはあなたのサッカー好きの問題ではなく、職場の休みにくさの問題かもしれません。すぐ退職を決める必要はありませんが、自分が無理なく働ける環境かどうかを見直すきっかけにはしてよいはずです。











